母さんがいなくなってからも、毎日「スクラブル」で言葉の勉強をしているよ。おかげでかなり進歩したと思う。大会で優勝したいのは、母さんにぼくを誇りに思って欲しいからなんだ。母さんが今、どこにいるにしても…。
キム・スレイター 作 / 武富博子 訳
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キム・スレイター
イギリスの作家。ノッティンガム・トレント大学で創作を学び、2014年『スマート―キーラン・ウッズの事件簿―』でデビュー。この作品が高く評価され、リーズ図書賞ほか、数々の賞を受賞した。
武富博子
翻訳家。幼少期をメルボルンとニューヨークで過ごす。上智大学卒。おもな訳書に『アニーのかさ』、『13の理由』、『沈黙の殺人者』、『闇のダイヤモンド』、『魔法ねこベルベット』などがある。