首都ダブリンを離れ、フィオンは初めてアランモア島に住む祖父のもとで休暇を過ごすことになった。フィオンが船からおりたとたん、島が身震いし、同時に、いにしえの闇の力もうごめきはじめた。祖父はキャンドル職人と聞いていたが、実は、キャンドルに「天候」を閉じこめ、それを燃やすことで「時」を行き来できる<嵐の守り手>と呼ばれる人のひとりだった。この島では、闇の勢力をおさえるために、代々守り手が活躍してきたのだという。フィオンをめぐって起きる不思議な出来事の数々……フィオンは次代の守り手なのか?海で亡くなった父親の秘密とは?ここから冒険が始まる!